平成29年度大阪府立高等学校入学者選抜の「英語」学力検査問題改革について

平成29年度大阪府立高等学校入学者選抜(平成26年度の中学1年生が受験する選抜)の英語学力検査問題改革について、9月26日に大阪府教育委員会から発表がありました。
それによりますと、平成29年度入学者選抜以降、英語の学力検査問題を3種類作成することを原則とするよう計画していて、3種類は難易度によって分類します。今回発表した改革は難易度の最も高い英語の学力検査問題が対象で、概要として以下の通りです。

大阪府教育委員会では、「実践的に使える」英語教育への転換に向けて様々な施策を講じていますが、その施策の中核は、「読む・聞く・書く・話す」の4技能をバランスよく学習することで、平成29年度の大阪府立高校入学者選抜から、難易度が最も高い英語の学力検査問題を大きく改革することとしました。これは、4技能に対する考え方を高校入学者選抜という形で具現化したものです。

学力検査問題の改革の主要なポイントは下記の6つです。
1.「聞く・書く」力をより試す問題に(50%以上を占める)
2.より高度な「読む」力を求める(1分間に読む語数が、2.7倍になります。)
3.問題文はすべて英語
4.予め単語集を配布 (※大阪版中学校で学ぶ英単語)
5.外部検定テストとの連動性(現在のところ、TOEFL iBT、IELTS及び英検が対象)
6.高校での4技能の指導と連動

今回改革される英語学力検査問題は、グローバル・リーダーズ・ハイスクール10校及び国際文化科やグローバル科の設置校などが選択することを想定しています。これらの学校では、新しい高校入学者選抜で試される「読む・聞く・書く」力を基礎に、高校卒業時には、「話す」力を含め、TOEFL iBT等で求められる高いレベルの4技能を駆使できる英語力の育成をめざします。
今回の改革は、難易度の最も高い学力検査問題ですが、今後、難易度の異なる2種類の英語学力検査問題についても、小学校・中学校の実態をみながら、出来る限り「4技能」の育成に資する学力検査問題への進化を図る予定とのことです。

詳細は、下記、大阪府教育委員会のホームページを参照してください。
http://www.pref.osaka.lg.jp/kotogakko/gakuji-g3/eng_sam.html