大阪国際女子マラソン

 

               学校通信2月号より 「数秒の出会い」
  「ゼッケン番号○○でまた走ります。」今年も年賀状が届いた。2年生を担任する彼女の小学校へ私が赴任したのは7年前。連日遅くまで授業準備に励む新任2年目の彼女が、大阪国際女子マラソンの出場資格を得たのは翌年のことであった。
 高校・大学と陸上に打ち込んだ彼女は、仕事を終えてから毎晩走り込んできたという。以来、今年で6年連続の出場、ただただ頭が下がる。
 19㎞地点の大阪北浜のビル街の歩道に今年も立つ。先頭集団から後れること20分余り、一年ぶりに元気に手を振ってくれた。わずか数秒の出会いであるが、一年分の勇気と感動をもらう。
 スポーツの魅力は、力の限り戦う人間の美しい姿にある。そこにはごまかしは存在しない。
 中学生もこうであってほしい。何事にも力の限り挑戦し、真の喜びや悔しさを精一杯味わってほしい。それが君たちを大きく成長させる。
 おりしもサッカーアジアカップでの日本チームの栄冠に、日本中が感動の渦に包まれていた。