平和登校日

2010年8月6日 平和登校 校長講話
 夏休み真最中ですが元気に過ごしていますか?
さて、今日8月6日は「原爆の日」、人類史上初めて広島に原爆が落とされた日です。
一瞬のうちに街が破壊され約8万人の人が即死しました。
 スクリーンに立派な建物が映っています。広島市立袋町小学校です。爆心地から500㍍の位置にあったこの小学校は鉄筋コンクリートの西校舎の外形だけを残し、原爆投下とともに焼失しました。おりしも運動場で朝礼をした直後で300人の児童・先生が犠牲になりました。今から10年前、その西校舎の取り壊しが決まり漆喰のかべをはがしたときに、あるものがあらわれました。この写真がそうです。真っ黒に焼けた壁を黒板がわりにチョークで
 「○○へ連絡されたし」「お姉様へ」「○○へ帰って」など被爆直後の家族の安否を問う伝言が無数に書かれていました。この壁は「悲しみの伝言板」としてこの小学校に保存され一般の人にも公開されています。


 戦争は国や政治のもとに起こるものですが、その犠牲になっているのは常に子ども、家族、一般市民です。
 今日は戦争の悲惨さ、平和の大切さをしっかりと考える日にしてほしいと思います。