入学式

 新しい中学校生活への希望を胸に、新入生244名が入学してきました。入学おめでとう!
 石尾中学校で一人一人が大きく成長してくれることを願っています。

「校長式辞」
まわりを見渡しますと、たくさんの桜がきれいな花を咲かせ春の訪れを告げています。
そのような中で、
 石尾中学校『二〇一〇年(平成二十二年)度 第五十二回入学式』を本日、このように迎えられましたことを皆様とともにお喜び申し上げます。
 また、この良き日に、PTA会長の大杉様をはじめ、ご来賓の皆様、並びに保護者の方々には公私ご多用のところ、本式にご臨席を賜り、新入生の晴れの舞台に、花を添えていただきました。
 高いところからではございますが、心より厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
 さて、二四四名の新入生の皆さん、入学おめでとう。
 今日から皆さんは、中学生としてこの石尾中学校の生徒となります。
今、皆さんの心はこれから始まる中学校生活への期待と不安でいっぱいのことだろうと思います。勉強はついていけるだろうか、部活動はどうしようか、先輩は怖くないかな? など、心配なことばかりでしょう。
でも大丈夫です。
先生方はもちろん、先輩たちも皆さんの入学を心から祝福し、これからも精一杯応援してくれます。     
さて、今日は皆さんの入学にあたり、中学生として心がけてほしいことをお話しします。
タイトルは「小さな悪魔と小さな勇気」です。
君たちのまわりには小さな悪魔がたくさんいます。そしていろんなところで君たちにささやきかけます。
○机の下にいる小さな悪魔
明日があるじゃないか
勉強なんて明日やればいいじゃないか
今夜は もう寝ろよ
○ふとんの中にいる小さな悪魔
もう五分くらい寝ていたっていいじゃあないか
今朝は寒いんだよ
○落ちている紙くずの下にいる小さな悪魔
気がつかなかったふりをして
さっさといっちまえよ
誰も見ていないよ
○鏡の中
髪の毛なんか染めてもいいじゃないか
規則なんか破っちまえ
○困っている友だちの横にも
君には関係ないよ
いいかっこせずに放っておきなよ
こんなふうにふだんの生活の中で、小さな悪魔がいつもささやきかけます。
私は皆さんには、それをやっつける小さな勇気をもって欲しいと思います。
どんな困難ものりきれる大きな勇気も欲しいのですが、私は人としてあたりまえのことを正しく行う小さな勇気こそがより大切だと考えています。そして、それが大人へと成長することです。
これからの中学校生活、いろんな場面で小さな悪魔をやっつける小さな勇気を発揮してぜひがんばってください。

最後になりましたが、保護者の皆さま、お子様のご入学、誠におめでとうございます。
新しい制服に身をつつんだ今日の我が子は少し大人びて、まぶしく輝いていることだろうと思います。
 私たちは、本日よりそんな大切なお子様をお預かりすることになります。お子様の健やかな成長のために、本校教職員一同、全力でその教育にあたらせていただきます。
もとより、子どもの教育は学校だけでできるものではありません。学校・家庭そして地域がともに手をとりあって、「たくましく生きる力をもった」子どもたちを育てていきましょう。
どうか、本日を機に石尾中学校へのより一層のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
            
それでは、新入生のみなさん、
 この石尾中学校で、精一杯自分を成長させましょう。
 これから始まる皆さんの中学校生活が、素晴らしいものになることを心から願い、私の式辞とします。

 二〇一〇年(平成二十二年)四月六日
    和泉市立石尾中学校 校長  森 俊二